自然栽培について

 

自然栽培 農薬を使用しない・肥料を使用しない・除草剤を使わない栽培法。かたやま農園では、ほとんどがこの農法です。
自然農法 農地を耕さない・農薬を使用しない・肥料を使用しない・除草剤を使わない栽培法。当園では酒米で成功しています。
超減農薬栽培 農薬はなんとたった一回のみの使用・肥料を使用しない・除草剤を使わない栽培法。当園では唯一、桃だけがこの農法です。

実践農家がほとんど皆無

特に桃が難しいのです。
当農園でも桃だけは、超減農薬栽培です。
周りにそういう栽培をしている農家が非常に少なく、いろいろ聞きたくても聞く人がほとんどいません。
数本の桃の木で実践している人はいますが、農園単位で実践している桃農家は、全国で3軒程度だと言われています。

いたとしても同じことで悩んでたりします。それほど、レアな農法です。
気持ちがめげることばかり。
どんどん枯れていく木を見るという経験をします。
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終わらない試行錯誤
確定的な栽培法を得ているわけではないですから。
桃に良いといった情報を手に入れたら、とにかく実行します。
どんなに長く経験しても、確実な農法なんて見つからないのかも、と思う時もあります。
それでも、農薬肥料を最低限にして、どうやったらおいしい桃が十分な量できるか、考え実験し続けます。
いろいんな農法に耳をすませて、道を開こうとして、剪定には特に迷いが深い。
肥料は、米ぬかのみ、でしたが。
2015年はイノシシが出現。
米ぬかはイノシシの大好物なので、大事をとって、無肥料にせざるをえませんでした。
いのしし
やっぱり無肥料は美味しい
肥料を使用しないと、味が良いですね、とよく言われます。
無肥料は味は相当変わります。
はっさくだって、無肥料・無農薬は美味しいと評判です。
「あらかわの桃」は、普通に作ってもブランド力で儲かるのは分かっています。
有名産地にいながら農薬肥料を削減しようなんて、思う人はいません。
変人扱いされても仕方ないとは思います。
それでも挑戦するのは、将来の農業のあるべき姿を実現したいから。
美味しくて、健康的な桃を作るべきだからです。
ご近所
ご近所農家のご理解に向けて
無肥料や米ぬかのみの肥料の場合、草生栽培をして、草と微生物に肥料を作ってもらうのが最適です。
ところが、草をはやし過ぎると周りの桃農家や地主さんに怒られます。
草を生やした方が肥料をたっぷり供給してくれます。
ですが、ある程度の草丈になると、泣く泣く草刈機で刈るしかありません。周りの農家の方々に説得しても、よく分かってもらえません。
草に肥料分を取られて木が枯れるという固定観念があります。
たださぼってるだけのように思えるのでしょう。

「難しいものです」

自分が成功するかどうかで、後に続く人がでてくるかどうかが決まります。
課題もありますが、もっと美味しい「あらかわの桃」を作り続けようと思います。
だから、まだまだ、頑張りますよ。
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